病的な痛み
腰が痛い、背中が痛い、肩が痛い、痛くなる原因というのは多種多様です。
その中でも特に気を付けなければならない病的な痛みがあります。病的な痛みとは、外傷が原因で痛くなることではなく、内臓疾患・腫瘍・血管神経障害などの疾患によって引き起こされる痛みです。
例えば腰が痛いことで考えられる疾患には、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆嚢炎、胆石症、胆道結石、腎盂腎炎、尿路結石、、子宮筋腫卵巣嚢腫、卵巣炎、腹部大動脈瘤、帯状疱疹による神経痛など主にお腹の内臓やそれに付随する神経系の疾患があります。
ただ腰が痛いだけでも、もしかしたら上にあげたような疾患が隠れているかもしれません。
私たちのような接骨・整骨院ではレントゲンの施設はもちろんの事血液検査などの医療行為を行うことはできません。あくまで、脱臼 打撲 捻挫 骨折 挫傷の治療や応急処置ということが医療六法によって定めてあります。しかし、背中・腰・肩などの痛みで来院する患者さんのなかにも疾患のせいで痛みを引き起こしている患者さんももちろんいらっしゃいます。
では、レントゲンや血液検査などの検査をしないでどのようにして見分けているかという話ですが、痛くなった発生原因・現在の症状・皮膚や顔色の状態・歩き方・話し方・目線・息遣い・などの情報で判断をしています。しかし、これをやって判断してみてくださいというのも難しすぎるので簡単なことでいくつか紹介します。
・痛くなる前日や当日重作業をしていなかったか
腰や背中を痛めることが多いのがやはり重いものを持ったり運んだりする時です
なぜ前日も含まれるかというと、その場ではなんともなくても時間が経つ毎に腫れてきて次の日に痛みを感じることもあるからです
・痛みが移動していないか
どこか痛めた際に痛めた部分をかばってほかの部分が痛くなることはありますが、基本痛みが移動するということはまずありません。
はじめ背中が痛かったけどだんだん腰が痛くなってきたりのどが痛くなってくるという場合は大動脈解離という疾患の可能性があります
・腫れや熱感があるかどうか
痛めた部分は基本腫れていたり熱っぽさをもっています。それがない場合は注意が必要です
・安静にして痛みが軽減するかどうか
背中などを悪くして炎症を起こしている部分の範囲が広くなってしまった場合など一部を除き、大体は安静にしていれば痛みは少し楽になりますが、安静にしていても痛みがなかなかひかない場合は病気の可能性もあります
・痛くなる部分の皮膚に何かできていないか
なにか痛い部分に沿ってできものがある場合帯状疱疹などの可能性があります。
上記の5つがとても簡単に判断できる部分だと思うので参考にしてみてください。なかには少し特殊な場合もあるので一概には言い切れませんが、もし心配な時はお問い合わせいただいたり専門の機関で検査してみてください。