突き指
ボールを扱う競技であればよくある怪我『突き指』ですが、指のいろんな関節で起こりえます
指の関節には第一関節(遠位指節間関節orDIP関節)・第二関節(近位指節間関節orPIP関節)・第三関節(中手指節間関節orMP関節)と親指には二種類、人差し指から小指にはそれぞれ三種類の関節があります(下図参照)
突き指はよく起こる怪我であり、ボールや物などに指の先がぶつかって指の関節が過度に伸ばされたり曲げられたりして起こるのですぐに指を引っ張れば治ると思う方が多くいらっしゃいます。
ですが、突き指をしてしまった指は絶対に引っ張ってはいけません
ではなぜ引っ張ってはいけないかという話になるので説明いたします。
指の骨の底の部分には指を伸ばしたり曲げたりするための筋肉の先端部分にあたる腱と言われるものがくっついています。(下の図の①の黄色いものが腱です)これを筋肉が収縮して引っ張ることにより指が曲ったり伸びたりしていきます。
突き指は上記でも説明したように、ボールや物などにぶつかって指が過度に伸ばされたり曲げられたりすることで起きると書きました。指にぶつかった時の衝撃が強ければ強いほど上の図の②・③の状態である、腱断裂・剥離骨折や図にはありませんが脱臼ということが起きてしまいます。
腱が切れていなかったり、骨が剥離していなくても辛うじてくっついているという状態ももちろんあります。そんな時に、指を引っ張ってしまえば腱が切れたり、骨が剥離してしまうということもあるのです。これが指を引っ張ってはいけないという理由です。
突き指をしてしまったらすぐに冷やしてテープなどで固定しておくことが大切です。
間違った対処法をしてしまったために後々後遺症が残ることもあるので、たかが突き指と軽視せずにしっかり治療しましょう。