むち打ち
最近交通事故の患者さんが来院が増えたり、昔交通事故にあってしまいそれからずっとまだ痛むんですなんて話をよく聞くので今回は「むち打ち」について取り上げます
よく耳にすることも多いむち打ちの原因の一つとして交通事故が挙げられますが、日常生活の中でも起こることがあります。例えば、転倒・頭をぶつける・ライブなどで首を激しく振る・スノーボードで逆エッヂで吹っ飛んでしまった・ブレイクダンスで首を使った技をする・剣道で頭を強く打たれた・プールでの飛込などがあります。
ではどうしてそうなるのかというと、首が過度に曲ったり伸ばしたりされた時に首の周りの筋肉・神経・軟部組織が損傷してしまうために起こります
そして簡単にむち打ちと言っても様々な傷病があり、むち打ちを細かく分類すると5種類に分類されます
・頚椎の捻挫
首の周りの筋肉や軟部組織が損傷された捻挫の状態で寝違えとよく似ています
・バレ・リーウー症候群(後頸部交感神経症候群)
後頸部交感神経という首にある神経が傷付いてしまうために起こる神経症状で、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気など様々な症状を引き起こします
・神経根型
脊髄から出ている神経の根元が圧迫されたりして起こります。首の痛み、腕の痺れ重苦しい感じ、などの症状を引き起こします
・脊髄損傷
背骨の中の脊柱管という管の中を通る神経のおおもとの部分の脊髄損傷することで起こります。損傷した部分より下への神経伝達ができないもしくは伝わりにくくなり、最悪の場合首から下の麻痺などを引き起こします
・脳脊髄液減少症
簡単にいうと脳は豆腐のように水のようなもの(脳脊髄液)の中でぷかぷかと浮いている状態です。その水のようなものが脳脊髄液と言います。脳脊髄液は脳・脳室・脳幹を満たし絶えず循環してその圧力は一定に保たれています。脳脊髄液が漏れてしまうと圧力が下がり頭痛の他に様々な症状を起こします
むち打ちになってしまったときは、首回りの違和感や痛みがひどいため首をぐるぐる回したり首をぽきぽき鳴らしてみたりと自分なりにいろいろやりたくなってしまいます。しかし、それが原因で治るのが遅くなってしまったり、首が動かなくなった・痺れが出てきたなど余計にひどくなってしまうことがあるので治療している間はそういったことをしないようにしてください。
その他ご質問等ありましたら電話でのお問い合わせや来院時に質問していただければと思います。