肩こりと僧帽筋
まず筋肉にはくっついている部分の始まりと終わりがあり、始まりの部分を起始 終わりの部分を停止といいます。筋肉は起始→停止に向かって収縮します。
今回取り上げたのは、お悩みの方がとても多い肩こりと関係の深い僧帽筋についてです
僧帽筋の起始と停止ですが
起始:後頭骨の上項線,外後頭隆起, 項靭帯,第7頸椎以下全胸椎の 棘突起および棘上靭帯
停止:鎖骨外側1/3,肩峰,肩 甲棘
専門用語で書かれていて難しいのですが、簡単に言うと首の付け根~背中の真ん中あたりから始まって鎖骨と肩甲骨の外縁にくっついていますよということです
上の図を見ていただくと早いのですが黒・青・赤の斜線の部分すべてが僧帽筋です
黒い斜線部分が僧帽筋上部 青い斜線部分が僧帽筋中部 赤い斜線部分が僧帽筋下部
さて肩こりについてですが、肩が凝ったなーと思い揉む部分が僧帽筋です。こんなに大きい筋肉なのですが、実際自分で揉んでいる部分は僧帽筋上部~中部の上の方しか触れていないので、僧帽筋中部の中間~下部が凝った状態のままになってしまい、自分で揉んでも一時しのぎにしかならずなかなか肩こりの改善に繋がらないのです。
肩こりの主な原因としては、手枕頬杖・姿勢不良・目の疲れ・運動不足などにより筋肉が血行不良をおこし固くなってしまうことで起こることが多いです。ですから一番手っ取り早い方法としては、僧帽筋を動かし、血行不良お治してあげることです。僧帽筋の動きは肩甲骨を内側へ寄せる動き、肩をすくめる動きですが、それだけでは少し難しいので肩関節と連動させて動かすととても動かしやすい上に、四十肩の防止にもなりますのでしっかりと動かしてみましょう。
ただし、首の痛み 背部の痛み 腕や肩の痛みやしびれを持っている方は治してからでないと余計に痛みを助長させてしまう可能性がありますので一度ご相談ください。
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